アイヌの先住権を「見える化」するのに、デジタル地図が大いに役立ってくれるはず、とわたしたちは考えています。土地にまつわる権利、自然資源をめぐる権利、移住を強制されない権利……。「先住民族の権利に関する国連宣言」（2007年）がリスト化した先住民族の諸権利のうち、多くの権利は「場所」によってそれぞれ異なる姿をしています。デジタル地図上にさまざまな情報を自由に重ねながら、「リアルな先住権」を見つけてください。
もくじ
StoryMaps ストーリーマップ
アイヌ共用林野（2022年末現在）
アイヌ施策推進法第10条にもとづく「林産物利用特別措置」を利用して、「国有林野における共用林野」が設定されたエリアを地図上に示しました。
1899年の日高国（ひだかのくに）
北海道廳殖民部『北海道殖民状況報文 日高國』（1899）から、郡ごとに書かれた当時の現況リポートを、現代文に書きくだしました。村々の位置図（Google map）とともにご紹介します。先住民族アイヌに対する差別的・人種主義的な記述が頻出しますが、当時の「官」（北海道廳殖民部）や、和人を主人公とする地域社会のアイヌ観をうかがい知るうえで重要な「証拠」になると考えて、そのまま残しています。
認定アイヌ施策推進地域計画の地図（2024年3月現在）
