さっぽろ自由学校「遊」では、2022年度よりアイヌ民族の権利を調査・発信(可視化)する「森川海のアイヌ先住権研究プロジェクト」に参画しています。プロジェクトも3年目となり、その成果をまとめ、ウェブサイト等を通じて発信していくことが予定されています。このプロジェクトと連動して行っているシリーズの第5弾では、プロジェクトの成果報告も交えながら、「アイヌ先住権の“見える化”」とはどのようなことなのかを考え、アイヌ民族の先住権回復の意義や展望について学びあいたいと思います。
日程 | 2024年10月21日(月)開講 全6回 月1回月曜18:45 〜 20:45 |
会場 | さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A) *オンライン併用 |
受講料 | 通し 一般6,000 円 会員4,800 円 25 歳以下2,400 円 (単発 一般1,500 円/ 回 会員・オンライン1,000 円/ 回 25 歳以下500 円/ 回) |
コーディネーター | 小泉 雅弘(こいずみ まさひろ)、川上 恵(かわかみ めぐみ) さっぽろ自由学校「遊」理事 |
10月21日(月) 第1回
先住民族って誰のこと?先住権ってなに?
●上村 英明(うえむら ひであき)
森川海のアイヌ先住権研究プロジェクト代表、市民外交センター共同代表
●広瀬 健一郎(ひろせ けんいちろう)
鹿児島純心大学人間教育学部教授
日本政府は現在、アイヌ民族を日本の先住民族として認めています。ところで、先住民族とはどんな概念なのでしょうか? そして、先住民族の権利とはどのような権利なのでしょうか? 改めて考えたいと思います。
12月2日(月) 第2回
国際社会と先住民族の権利
●鵜澤 加那子(うざわ かなこ)
アイヌ研究者、アーティスト、アート・文化アドバイザー、AinuToday.com の創設者
●八重樫 志仁(やえがし ゆきひと)
森川海のアイヌ先住権研究プロジェクト副代表、Rehe Isam 代表
●永井 文也(ながい ふみや)
森川海のアイヌ先住権研究プロジェクト運営委員、市民外交センター副代表
オンライン・プラットフォームAinuToday などを通じ、アイヌの人々や文化の情報を世界に発信している鵜澤さんにその活動を紹介していただくと共に、国連EMRIP(先住民族の権利に関する専門家機構)会議に参加された八重樫さん、永井さんにその様子を紹介していただきます。
12月16日(月) 第3回
フチとエカシに昔の話を聞きにいく
●井上 千晴(いのうえ ちはる)
森川海のアイヌ先住権研究プロジェクト副代表
一般社団法人アイヌ力事務局
●川合 蘭(かわい らん)
森川海のアイヌ先住権研究プロジェクト聞き取りチーム・メンバー
北海道大学大学院生
●八木 亜紀子(やぎ あきこ)
森川海のアイヌ先住権研究プロジェクト運営委員、さっぽろ自由学校「遊」事務局
若い世代のアイヌと共に各地のフチとエカシに聞き取りをおこなってきました。語られた暮らしの様子、自然との関わり、権利回復のための活動などをご紹介すると共に、先住権とのつながりを考えます。
1月20日(月) 第4回
「北海道の開拓/ 開発」と先住権
●平田 剛士(ひらた つよし)
森・川・海のアイヌ先住権研究プロジェクト運営委員、フリーランス記者
近代以降の「北海道開拓/開発」は自然環境を改変し、そんな自然に深く根ざしてきたアイヌの暮らしにも変質を強いました。GIS(地理情報システム)を活用しつつ、損なわれた先住権の「見える化」を試みます。
2月17日(月) 第5回
座談会 先住権の回復に向けて part 1
●藤原 顕達(ふじわら けんたつ)
千歳生まれで恵庭育ちです。今は60 歳です! 各地方のアイヌ民族の事が知りたくて顔を出しています。
●小笠原 小夜(おがさわら さよ)
自身のルーツであるアイヌをテーマにイラストを描いている
●井上 千晴(いのうえ ちはる)
浦河町出身・一般社団法人アイヌ力( ぢから) 事務局
※以上、参加予定者(他にも加わる可能性あり)
●進行:八重樫 志仁(やえがし ゆきひと)
森川海のアイヌ先住権研究プロジェクト副代表
3月17日(月) 第6回
座談会 先住権の回復に向けて part 2
●第5回と同様
●進行:川上 恵(かわかみ めぐみ)
森川海のアイヌ先住権研究プロジェクト運営委員