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講座「先住民族の森川海に関する権利4ー海とアイヌ民族」

さっぽろ自由学校「遊」では、2022年度よりアイヌ民族の権利を調査・発信(可視化)する「森川海のアイヌ先住権研究プロジェクト」に参画しています。このプロジェクトと連動して開催しているシリーズのパート4では、「海」に焦点をあて、アイヌ民族の海との関わりについて考えます。

日程2024年5月24日(金)開講
全5回 月1回金曜 18:45~20:45
会場さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)ほか *オンライン併用
受講料通し 一般5,000円 会員4,000円 25歳以下2,000円
(単発 一般1,500円/回 会員・オンライン1,000円/回 25歳以下500円/回)
共催森川海のアイヌ先住権研究プロジェクト

プログラム(全5回)

2024年5月24日(金) 第1回
アイヌと海の哺乳類

●宇仁義和(うに よしかず)東京農業大学教授(オホーツクキャンパス)
近世近代の文献からアイヌと海の哺乳類との関わりを読み解きます。現在の科学から民族誌を読み直すと新しい発見があるかも知れません。クジラやアザラシに関するアイヌの知識が近世知や近代捕鯨に与えた影響も考えます。

6月28日(金)第2回
「漁場改正」のなかでアイヌはどう生きたか

●瀧澤 正(たきざわ ただし)もと高校教師。退職後、北海道大学大学院文学研究科卒。
明治初期、開拓使はそれまで北海道の海浜を支配していた場所請負制を廃止した。続く海浜・漁業をめぐる混乱の中で、アイヌはどう生きようとしたか、その姿を探ります。

7月26日(金) 第3回
白糠におけるアイヌ文化と海

●話し手 磯部 恵津子(いそべえつこ)白糠アイヌ文化保存会会長
●聞き手 川上恵(かわかみ めぐみ)
道東のまち、白糠で生まれ育った磯部さんをお迎えし、白糠での生活や地元のアイヌ文化の中に息づいてきた海との関わりについてお話を伺います。

8月23日(金) 第4回
海で生きるアイヌ漁師集団

●差間 啓全(さしまひろまさ)ほか、ラポロアイヌネイション
サケ捕獲権確認訴訟などを通して先住権回復運動に取り組むラポロアイヌネイションは、浦幌で漁業を営むアイヌの漁師集団です。現在の海との関わりやその背景、そして5月にオーストラリアで開催予定の漁業権をテーマとした国際シンポジウムなどについて紹介いただきます。

9月27日(金) 第5回
明治期以降の白老のアイヌ民族の漁業

●八幡 巴絵(やはたともえ) 
国立アイヌ民族博物館学芸主査。白老出身のアイヌ。明治期以降の白老地域のアイヌ文化について研究中。
白老地域の漁業に焦点をあて、明治期以降の文献調査やこれまで実施した聞き取りの内容から判明した、漁具や漁法の変化、不漁だった時期の住民のエピソード、さらに現在の伝承活動について紹介します。

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