2022年– date –
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エッセイ
北海道は海浜から「所有化」された—明治初年開拓使土地政策とアイヌ民族—
瀧澤 正 たきざわ・ただし 1943年、北海道岩内町生まれ。山形大学文理学部卒業後、北海道で高校教員となる。2009年、北海道大学大学院文学研究科歴史地域文化学後期博士課程(日本史学)単位取得退学。博士(文学)。構成作品に『おれのウチャシクマ あ... -
エッセイ
1643年の干しサケ
吉田浩正 ジャーナリスト 先住権としてサケ捕獲を認めるよう訴えているラポロアイヌネイションのアシリチェプノミ(新しいサケを迎える儀式)が行われた十勝太(とかちぶと)のことはずっと気になっていた。地名を聞いたり通り過ぎたりしただけで、過去の... -
アイヌ関連法
アイヌ民族に関する法律(案)北海道ウタリ協会(1984)
解説 対アイヌ政策を規定する日本の法律は、長らく北海道旧土人保護法(1899年)と旭川市旧土人保護地処分法(1934年)しかありませんでした。1970年代から1980年代にかけて、国庫を財源とする北海道ウタリ対策事業実施に際し、「同じ福祉対策である同和対... -
地図
1850年ごろの「東西蝦夷地・場所」位置図
「場所(ばしょ)」とは、18〜19世紀のアイヌモシㇼ/蝦夷地(北海道島以北の地域)における日本の経済活動の拠点、もしくはエリアを意味する言葉です。 17世紀、アイヌと日本とのウイマム/交易は、日本側が蝦夷地沿岸の各地に設けた「商場(あきないば)... -
活動レポート
「森・川・海のアイヌ先住権研究プロジェクト」の目的、そして期待するもの
2022年7月3日、さっぽろ自由学校「遊」で開いたプロジェクト・キックオフ・ミーティングにおけるスピーチから。 上村英明 市民外交センター このプロジェクトの全体の目的について、お話ししたいと思います。お手元にお配りしたプリントに「森・川・海の... -
地図
日本政府によるアイヌ強制移住
1875年、サハリン島→北海道島1884年、シュムシュ島→シコタン島 1875(明治8)年、ロシア政府と日本政府との間で国境交渉が妥結して、両国は樺太・千島交換条約(サンクト・ペテルブルグ条約)を結びました。サハリン島(カラフト島/樺太島)全島はロシア... -
エッセイ
19世紀末の北海道を可視化する文献紹介 北海道廳殖民部『北海道殖民状況報文』
平田剛士 フリーランス記者 明治2年8月15日(西暦に直すと1869年9月20日)、日本政府は、それまで「蝦夷地(えぞち)」「北蝦夷地(きたえぞち)」と呼んでいた地域に、新しく「北海道(ほっかいどう)」「樺太州(からふとしゅう)」と名前をつけ直し... -
エッセイ
私たちに求められる「同意形成」とは?
2022年4月4日の非公開勉強会での話題提供から。構成・平田剛士 上村英明 市民外交センター 私たちのグループは、「森・川・海のアイヌ先住権研究プロジェクト」を名乗っています。いま、国際的にも国内的にも、研究者による研究行為、とりわけ先住民族を...
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