アイヌ民族の数ある諸権利のうち、自然資源や土地に関する権利は、とりわけ強い力で制限されていると考えられます。単に旧宗主国(日本)の法令が先住民族の自由な裁量を制限しているだけでなく、少なくとも開拓使設置(1869年)以降の150年あまりにわたって続く開拓/開発が、権利のバックグラウンドである自然環境を大きく改変してしまったからです。地理情報システムを利用して、その「見える化」を試みました。
1899年の日高国(ひだかのくに)
北海道廳殖民部『北海道殖民状況報文 日高國』(1899)から、郡ごとに書かれた当時の現況リポートを、現代文に書きくだしました。村々の位置図(Google map)とともに...