法令ID番号01000004
明治2年9月26日 開拓使布達
廃止年:不明
https://dajokan.ndl.go.jp/#/detail?lawId=01000004

国立国会図書館デジタルコレクション (参照 2025-03-31)
| 原文 | 現代語訳 |
|---|---|
| [二年]九月二十六日布達 此度蝦夷地一圓北海道ト称十一州ニ分チ開拓使被置 | 明治2年9月26日(1869年10月18日) 布達 このたび、「蝦夷地」一円を「北海道」と呼称することした。11の州に分割したうえ、開拓使を設置する。 |
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現代語訳・蝦夷地ヲ北海道ト称シ十一国ニ分チ国名郡名等ヲ定ム(1869年)
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先住民族アイヌに対する「同化政策」の多くは、開拓使(1869-1882)が出した「布達(ふたつ)」や「達(たっし)」によって実行されています。そこにはなんと書いてあったのか――?
開拓使が発した法令は、明治政府が『開拓使事業報告』『法令全書』『開拓使布令録』といったインデックスにまとめています。国立国会図書館が運営する検索サイト「日本法令索引〔明治前期編〕」を利用すると、それらインデックスから目当ての法令ページを探して、デジタルスキャン画像を閲覧できます(このページ冒頭の法令ID番号も、「日本法令索引 明治前期編」の分類に基づいています)。
とはいえ、明治初期の高級役人たちが作った法令は、候文(そうろうぶん)スタイルで書かれていて、現代の私たちには一目ではなかなか理解できません。そこで、冒険的なことは承知の上で、だれにでも読みやすいような現代語訳を試みました。
当時の法令文には、先住民族に対する攻撃的・否定的な表現が数多く見られます。現代の私たちが読むと、人種主義に根ざしたヘイトスピーチそのものに映りますが、当時の日本政府による先住権侵害ぶりをあらわす「動かぬ証拠」として、あえてそのまま訳出しました。(平田剛士)
