10月~3月 講座開催中「先住民族の森川海に関する権利 5—アイヌ先住権を“見える化” する」

熊谷 カネさんに聞く【後編】

聞き取り:2023年2月19日(日)
メンバー:貝澤零、八重樫志仁
場所:様似町公民館

講座:2023 年10月16日(月)
メンバー:八重樫志仁(聞き手)、講座参加者
場所:さっぽろ自由学校「遊」会議室
※遊の講座「住民族の森川海に関する権利3―川とサケとアイヌ民族」内でお話をうかがいました。

  • 話者の方がアイヌ語でお話された部分についてはカタカナでアイヌ語を表記しています。カタカナのあとにカッコで日本語訳を加えています。
  • アイヌ語は地域によって異なります。ここでは、話者の方が使われた表現を用いました。
  • アイヌ語のカタカナ表記中、イウォㇽなど小さな文字で表記しているのは子音の表記です。
  • 掲載内容は2025年1月現在のものです。
もくじ

「川の恵みは、本当にいろいろあったんです」

うちが川の側で、昔は川の水もきれいだったので、樽なども、川で洗うんです。小さな小魚がいっぱい泳いでいて、ある日、お釜を洗いに行くと、ご飯粒が流れて、子魚がわーって寄って来て食べたんです。昔は、そんなふうにして、ご飯粒も無駄にならなかった。子どもの頃は、川で泳ぎもしました。昔はよく大水が出て、コタン中が水浸しになることがありました。家の中にも水が入ってくるので、畳やなんかを2階に上げていました。ダムができたから、様似川の水も減り、たまに放流すると水が増えますが、小川みたいなものです。

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